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嘘つきな唇

第3章 *決心*




……俺は煙草に火を付けて……
朝の一服をしながら雪奈に言った……







「……雪奈……俺女に話すよ……」






「……え、ルウ……」





「……俺女と別れる……」






「……あ、ルウ……
嬉しい……でもそんな事……」

「……勿論……
直ぐには無理だけど……
俺が一番大切な女は雪奈だから……
何年掛かっても説得させて終わらせるから……」

「……ルウ……
貴方の身が心配だわ……
嬉しいけどあんまり無理はしないでね……」

「……雪奈……
大丈夫だよ?俺も女とは、
もう終わりにしたいから……」

「……」





「……雪奈……
女と別れたら俺と一緒になろうな……」





「……あ、ルウ……私、私……」





「……雪奈また泣く……」






「……だって嬉しくて……」




「……俺が雪奈を……幸せにするから……」




……だが……
その幸せの未来予想図が茨の道だと言う事を、
雪奈は充分解って居た……

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