
嘘つきな唇
第3章 *決心*
部屋に戻ると丁度朝飯が運ばれて来た♪
「おはようございます。朝食お持ちしました。」
「おはようございます。有難うございます。」
「昨日は眠れましたか?
悪天候でほんとにすみませんでした。」
「……いえもう……
ほんとに気にしないで下さい。
よく眠れたんで……」
……なんてほんとはずっと……
雪奈と愛し合ってたけど♪
「……そうですか……良かったです。」
「朝食食べたらチェックアウト、
するのでお願いします。」
「解りました。失礼致します。」
「……雪奈……食べよ♪めっちゃ美味そー♪」
「……ほんとね♪……」
「……頂きまあす♪……」
「……めっちゃうま♪……」
「……ほんとに美味しい♪……」
「……やっぱ……
宿とかの朝食ってめっちゃ美味いな♪」
「……ええ♪……」
「……なんかまた……ここ来たいな♪……」
「……そうね……」
……またルウと……
来る事が出来たらどんなに、
素敵だろう……
……だけど……
次が無い事など百も承知だ……
……食事も済んでとうとう……
ルウと別れる時間になってしまった……
……止めよう……
多くを望んだらきっとバチが当たる……
「……雪奈……そろそろ帰ろっか……」
「……そうね……」
……ルウも何処か……
淋し気な瞳をして居た……
……ただ……時間だけが流れた……
