
嘘つきな唇
第3章 *決心*
「……ルウ!……時間よ!……」
「……解ってるよ!……」
俺は美砂の怒鳴り声を聞き支度をして、
リビングに降りて行く。
そして軽く夕飯を食った。
「……行って来る……」
「ルウ!解ってるわよね?
休んだ分頑張ってよ!?」
「……解ってるよ!……」
そして俺は買い出しに向った。
……チッ……
金と欲しか頭に無い女!……
……雪奈とは大違いだな……
……でも……
休んだ分挽回しなきゃって事は、
俺にだって解ってるよ……
……実際……
あの日休んだ事は売り上げに、
影響あったのは事実だし……
……まあ……
色恋営業でもすれば何とかなる……
さすがにホストじゃ無いから、
客と寝たりはしないけど……
昔はそれと似た様な事はしてた。
……俺に……
言い寄って来て居た女は、
結構居たから簡単だった……
……つくずく俺は最低な男だな……
……雪奈……
こんな俺でも君は俺の事を、
愛して居てくれるの?……
……胸が痛いよ……
……雪奈俺はこんな最低な男なんだ……
……ねえ雪奈……
それでも俺を好き?……
