
嘘つきな唇
第3章 *決心*
……俺は麗奈の肩を抱き寄せて……
キスをした……
……すると麗奈が俺の首に腕を回して……
「……ルウ……
もっと深いのじゃ無きゃイヤよ……」
「……麗奈……解ったよ……
てか久々に俺たまには、
高い酒飲みたいんだけどな♪」
「……ルウ……
最上級のキスしてくれたら、
ドンペリ入れるわ♪」
「……え?……マジでドンペリ?♪」
……麗奈は黙って頷いた……
……俺は心の中で……
……やった!……楽勝じゃん♪
と、呟いた。
麗奈は昔から羽振りのいい女だった♪
……俺は麗奈の……
その言葉を聞いて更に深く口づけた……
「……ん、ア、ルウ……凄い……素敵……」
……麗奈が……
自ら俺の右手を麗奈の、
胸元に導いたその時だった。
「すみません!空いてますかあ?」
と、団体の客が入って来た。
「……あん、残念……」
と、麗奈が俺の耳元で囁いた。
俺は正直胸を撫で下ろした。
元々キス以上なんてする、
つもりは俺には無いから……
「麗奈残念だなwwまだ飲んでく?」
「……んー?……
ちょっと飲んで帰るわ♪」
「……麗奈……ドンペリ出していい?」
「いいわよ♪後で挨拶ぐらい来てね?」
「……勿論♪……」
「……あ、はいはい!……
すみません!開いてますよ♪
いらっしゃいませ♪」
……俺はドンペリだけ置くと……
「……麗奈♪……
有り難うな♪ちょっと相手して来る!」
と言って団体客の席に行く。
