
放課後は保健室で
第4章 ぶたさんは見ていた
背中に保健室のベッド独特の固く冷たい感触。
目の前に蛍光灯によって逆光になり暗い先生の顔。
覆い被さられた私に逃げ場はない。
「もう我慢できないから」
「ちょっ何するつもり!?」
胸板を押し返すがさっきのようにはいかず、それどころか私の両手を先生の片手で頭上にまとめられた。
「さっきの続きに決まってるだろ」
耳元で囁いた声はぞっとするほど低く甘かった。
「んくっ…他の先生に言いますよ」
「そしたら鍵のスペアのこと言うよ?」
精一杯の反撃は秒殺された。
