
放課後は保健室で
第4章 ぶたさんは見ていた
私の声をスルーしてネクタイを緩めていく。
その仕草が色っぽくて格好いいなあ、なんてぼんやり思ってしまった私は本当に馬鹿だ。
「やっ!ちょっと!」
気付けばその解いたネクタイで両手を縛られ、さらにその先をベッドの柵に繋がれていた。
「完成―♪うわ、お前えろい」
「ばか!動けない!何拘束してんですかっ」
「だって暴れるから。…にしてもヤバいなこの絵。よし。」
馬乗りになっていた先生は私の上から降りて、自分の机に何かを取りに行った。
「はい、記念撮影タイム―」
楽しげに帰ってきた先生の手には携帯が握られていた。
