放課後は保健室で
第5章 余熱で3分
「ああ、そうですか。柴崎、馬鹿だなお前。お大事に」
大して怪しがる風でもなく、あっさり担任は去っていった。
ほっと安堵はしたが。
「…馬鹿いわれた」
じとっと先生を見上げると、仮面のはずれたドS変態先生の顔で(まあ要するに「ニヤ」だ)一瞥された。
むっかつく―!
あの場でレイブされかけました!とか言えば良かったっ!
…実際は無理だけどさ。
その後先生と私は誰にも会わず無事に(びっこの引き方がわかんなくて下手なスキップみたいになって笑われたこと以外)校舎内を出ることができた。