放課後は保健室で
第5章 余熱で3分
外に出ると日が落ちて若干肌寒い空気に触れた。
職員用駐車場へ向かう先生のあとをひょこひょこついていく。
歩くの速い!
レディーを置いていくなんて男としてサイテーよ!!
…な―んて言うとまたなにされるかわからないので大人しくついていく。
空を仰ぐと雲は見あたらず、星が光っている。
東の空に北斗七星、アークトゥルス、スピカを結ぶ春の大曲線が見えた。
うわ、驚いた。
ここらへんは都会だし、いつも明かりで溢れているので1等星も目をこらさなきゃわかんないのに。
学校はその敷地内だけ闇に取り残される。
だから星もよく見えたんだ。