テキストサイズ

放課後は保健室で

第5章 余熱で3分



目の前に、先生の顔。


「ひっ」


私に覆いかぶさるように迫ってくる。


うわ、怒ってる――!


そうだよね、こんな凄い外車私なんかに傷つけられたら怒りもするかっ!


「俺の話スルーすんじゃねえ!」


目の前で怒られて肩がすくんだ。


「す、すみません…」


声が震えて語尾が消えかける。


ふっと先生からにじみ出る気迫みたいのが消えた気がした。


「ったく、あんだけ凄い音して……怪我、ないか?」


「え」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ