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放課後は保健室で

第6章 泣きっ面にぶたさん



「…どうしたの?柴崎さん」



「わ、わ、私………」


言葉が見つからずに俯く。


何か言わなきゃだけどなんて言ったらいいかわからない。


「そんなに俺が嫌?」


突然の声に驚いて反射的に俯いたまま首を横に振った。


「ねえ」


不意に太陽の光が遮られたので顔を上げると目の前に渡辺啓太が立っていた。


2、3歩後ずさるがそれでも徐々に距離を縮めてくる。


顔がいつもと違う。


怖い。


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