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放課後は保健室で

第6章 泣きっ面にぶたさん




なんにも考えずに走っていたら、屋上へ続く扉の前まで来ていた。


鍵がないので当然扉は開かなくて、ただの重たい鉄の塊でしかなかった。


息が苦しい。


動悸が激しい。



膝に手を突いて息を整える。


そうしている間も女の子の喘ぐ声や、先生の囁くような甘い声が頭でぐるぐるまわっていた。



…えっち、していた?



私の時と同じような。



膝の力が抜けてその場に座り込んだ。


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