放課後は保健室で
第7章 help!!
「なんで私なの?」
震えを必死に抑えて声を出す。
「なんでって…なんとなくだよなあ?適当に目に付いたから。まあこんなに俺になびかねえ奴だとは思わなかったけど」
いやそれはあなたの性格に難があるからで…。
何て言えないし、この人は私が今まで見てきた渡辺啓太とは違う。
勿論みんなが騒ぐ爽やかなバスケ少年でもない。
「ゲームなんだごめんね柴崎さん。本当は合意のうえで行為に及びたかったんだけど」
顎に手をかけられて上を向かせられる。
「どうもそういう気は無いらしいからね。まあせいぜい楽しませてよ」
またぎゃはははと騒ぎ出す男たち。
私…こんな人たちの前で、こんな人に犯されるの?