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放課後は保健室で

第7章 help!!




「おい、アレよこせ」


後ろからのぞき込むようにしていた男に渡辺が何かを要求した。


はいはいアレね、とニヤニヤしながら呟き部屋の隅に置いてある彼らの荷物であろう鞄をゴソゴソしだした。


「もう少し濡らしておかないと、やっぱ痛いじゃん?柴崎さんの事を思ってだよ」


「けーた優しー。ほれ」


優しい!?馬鹿じゃないの?そう言おうとして口を開いたが、渡辺啓太が受け取ったものを見て言葉が詰まった。


「ふはっ驚いた?たらりらったらーん、ハンドマッサージャー」


有名な某猫型ロボットのように掲げられたそれは、間違いなく肩の凝り等をほぐすために作られたブルブル震えるもので。



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