
放課後は保健室で
第8章 到着
さっき飛びかかった金髪の男よりゴツくてデカい。
凄い勢いで迫っているのに先生は相変わらず「ニヤ」の笑みを浮かべたままで。
…殴られる!!
そう思った瞬間、
真っ白な白衣が翻った。
「ウ゛ァァア゛っ!!」
悲鳴があがったと思ったら、その男が先生の足元に左肩を押さえてうずくまっていた。
またしても、一瞬。
「イてえ!イッタイ!!なんだこれっ!!」
かなりの苦痛の表情を浮かべている。
「あとで戻してやるから静かにしてろ」
その男には目もくれず、視線は残っている2人に固定されていた。
オレンジ髪の男と茶髪の男だ。
