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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




「うわっ柴崎さんい―な―。てか今日お友達一緒じゃないんだね」


クラスの中心的な女の子が聞こえよがしに言う。これって中々辛いんだ。


てゆうか、なんで渡辺啓太の空気の読めなさに気づかないの?


「…ばいばい」


辛うじて笑顔を保つ。


………結。



「柴崎さ―ん」



無神経な声が教室の入り口で呼んでいる。


私は女の子たちの前を通って彼の元へ急いだ。


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