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放課後は保健室で

第2章 鍵の落とし物




深呼吸を繰り返し息を整えているとなんだか廊下が騒がしくなてきた。

特に女の子の声がすごい。



「ん、あ―保健室の人だ」



え。


騒がしい方を見やるとつい一時間前まで一緒だった先生がこちらに歩いてくるのが見えた。


そして私の前で歩みを止める。


「指、大丈夫ですか?」


「わっわっ!!!大丈夫ですっ!おかげさまで…」


「あ―じゃあ氷嚢、今持ってきてもらって良いかな?」



あれ、さっきは何時でも良いって…


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