放課後は保健室で
第2章 鍵の落とし物
前言撤回。
…なんか可愛いかもなんて思った私が馬鹿でした。
「…あんなキスだけじゃ契約料にしてはちと安過ぎだな」
耳元にふっと息をかけられた。
「んっ……や、めてください!安過ぎって、私のファーストキスとセカンドキス奪ったんですよ!?めちゃめちゃ高い代償じゃないですか!」
あ―もうさっき、しゃがまなきゃ良かった!
体の力が抜けたとはいえこんな不利な体制に持ち込まれるとは…
「なぁ、俺のクビがかかってんだぞ」
囁くような低い声で言われゾクッとする。先生の目が怖い。
「…わひゃっ!!」
いきなり耳を舐められた。
一気に鳥肌が立つ。