テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第3章 それぞれの思惑

「千夏の姿を見たら抑えきれなくて……
ごめん……」

「それは私も一緒……」


忘れる為に会わずにいた日々が
逆に想いを募らせてしまった。


「時間は大丈夫?」


腕まくらをしている陵介の手が
私の頭を柔らかく撫でる。


「ぅん……話を聞くまでは帰らない」

「だったら話すのやめようかな。
そうすれば千夏はずっとここに居るでしょ」

「陵介……」


私だって……出来るものなら
ずっと陵介の傍に居たい。


「だから俺、舞彩と結婚するよ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ