テキストサイズ

三角関係ときどき四角

第3章 それぞれの思惑

「自分で何を言ってるのか分かってる?」

「千夏と一緒に居たいから舞彩に近付いた。
結婚は後付けだけど、それも幸いした」


陵介と舞彩の結婚を提案したのは隆哉。


隆哉にしてみれば
舞彩の結婚相手なんて誰でもよかった。


舞彩を傍に置いておけるのなら。


私が要するのは安定された生活のみ。


でも……陵介に出会ったことによって
男に関心の無かった確固たる想いは
意図も簡単に覆され
今では陵介から注がれる愛情が
欲しくて堪らない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ