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ヴァンパイアのCrazy Night

第2章 彷徨える客人

「ほぉ?なかなかやるじゃないか」

「あははっ!君最高ー!」

「へえ、怪異を脅かす女もいるんだな」

私が命からがら奈良の恐怖から脱出したというのに、この謎の男達は愉快に高見の見物をしている。これではまるで、私が見せ物ではないか。

「隠れてないで出てこい!!早くこの森から出させろよ!」

「ダメだよ。まだゲームは終わってない」

「まだまだ始まったばかりさ。もっと僕達を楽しませてよ!」

「はぁ!?これがお遊びだって?私は危うく死ぬところだったんだぞ!?」

「あぁ、そうだね」

「『そうだね』じゃないだろ!何で私がこんな意味のわからないデスゲームに巻き込まれなきゃならな…」

「ねえお客さん。油断は、禁物だよ?」

「は?」

少年の突然の警告に瞬時、戸惑う。

そして、何か、得体の知れない鬼気を感じ取り、横を向けば…

「うわぁぁぁぁぁ!!」

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