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もし世界で自分だけの法律があったら

第6章 いつのまにか大人の階段をのぼる



ガラガラ~トンッ
職員室の戸が閉まる。



「っちぇ。あんなに怒んなくてもいいのに…」



そう、わたくし中仕中男は職員室で遅刻のことで説教を受けたのでした。


「……ここ二週間、不幸なことばかり起こっている……ハァ…誰かさんがおれのもとに法律なんて持ってくるから…(泣)」


と、そんなことを言っているおれの前を一人の女子生徒が通った。




短いとも長いとも言えない髪の毛。可憐な女生徒。それは………




伊吹さんでした。

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