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好きな人が1人から2人に!

第5章 ~進展するお泊まり会~

「入って良いぞ~」

「龍一、泉君
おやつよ~」

龍一君のお母さんが部屋に入って来た。

メロンが盛られた2つの皿と、お茶が入った2つのグラスを乗せたお盆を両手で持っている。

「ロークさんに頂いたメロンよ
私と数多君は、下で一緒に食べる事にしてるの」

龍一君のお母さんが部屋を出て行ったあと、僕と龍一君は一緒にメロンを食べ始めた。

「うめぇな~♪」

「うん!」

龍一君の口に合って良かった。

何より、喜んでくれて嬉しい。

「……。」

やっぱり、僕は龍一君の事が好き。

改めて思うのと同時に、自分の中でロークへの恋愛感情が、徐々に薄れてきてるのがわかる。

2人の事は、同じぐらい好きだった。

その内の片方の恋は、きっと実らないと思った。

だったら、残りの恋の方へ頑張ろうっと決心する。

少しでも可能性があるならって、微かな希望を胸に。

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