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好きな人が1人から2人に!

第4章 ~苦悩する2人への恋~

確かに、龍一くんのジークンドーを見て、相当強いのが僕でもわかった。

普段、執事達やメイド達の修行やトレーニング、手合わせとか見てるから目が養われてて、目視で目視で判断出来るようになってるんだ。

「俺は、良いですよ
一旦、家に帰ってからまた来ますね」

「お待ち下さい」

立ち上がる龍一君を、ロークが呼び止める。

「泉坊ちゃまを、お守りして頂いたお礼をしたいので
良ければ、当家でお昼食を召し上がって下さい」

「いえ、そんな悪いですよ」

ロークの申し出に、遠慮する龍一君。

「龍一君、僕からもお願い
僕、一度でも良いから友達を家に招待して、昼飯を一緒に食べてみたかったんだよ」

「泉が、そこまで言うなら…。」

少し困った表情で、僕に言ってから龍一君は再びロークを見る。

「それでは、お言葉に甘えさせてもらいます」

「かしこまりました
では、今から当家自慢のシェフ達に、お昼食のご準備をしてもらって来ます」

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