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好きな人が1人から2人に!

第4章 ~苦悩する2人への恋~

「泉坊ちゃま、合図をお願いします」

「わかった」

皇人にお願いされて、僕が勝負開始の合図をする事に。

「それじゃあ、勝負始め!」

僕の合図と同時に、龍一君と皇人が動き出す。

「はああ!」

「はッ!」

2人の拳と拳が、ぶつかり合う。

「せああ!」

「せいあ!」

次に、お互いの上段回し蹴りがぶつかり合う。

「はああ!」

皇人が、龍一君に前蹴りを放とうとする。

「ふっ」

「ッ!?」

しかし、前蹴りを放とうとする皇人の足の膝を、自分の足で踏んで止める龍一君。

「はッ!」

「くッ!」

前手の指先を伸ばして皇人の目に向かって、素早い突きを放つ龍一君だが、皇人は何とか回避する。

龍一君の突き技は、フィンガージャブと言うジークンドーの技の1つ。

「せいあ!」

「チッ!」

龍一君は、皇人の頭に目掛けてフックキックを放つが、皇人はバク転で後ろに避けた。

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