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好きな人が1人から2人に!

第4章 ~苦悩する2人への恋~

「龍一様、やりますね♪」

「皇人さんこそ!」

龍一君と皇人は、お互いに刺激になってるみたいだ。

「まさか、皇人相手にこれ程とは…!」

龍一君の戦いっぷりに、かなり驚いた様子のローク。

それも、その筈。

富崎家の従者の中で、格闘技のみなら皇人は3番目に強いのだ。

ちなみに、1番はローク。

2番が、お母さんの専属執事の零生。

「龍一様、かなり強いですね!」

「すげぇ…!」

所太郎と茶羅も、龍一君の戦いっぷりに刺激を受けているようだ。

「はああッ!」

「せいあッ!」

空手だけじゃなくて、テコンドーとカポエイラも使って皇人は戦っているのに、龍一君には全部攻撃を避けたり捌かれたりしている。

もっとも、皇人の方も龍一君の攻撃を避けたり、捌いたりしているけど。

「皇人さん、これらが全力っすか?」

「はい、そうです」

「久しぶりに、皇人さんのような強い相手と手合わせ出来て、俺は嬉しい気持ちでいっぱいです」

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