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好きな人が1人から2人に!

第4章 ~苦悩する2人への恋~

龍一君を見送りに、玄関ホールを歩いているとロークに呼び止められて、ロークは龍一君に何かが入った袋を渡す。

「?」

「今日のお昼食に、当家のシェフ長が作った特製ソース焼きそば4玉分が入ったタッパーでございます」

「あの、そんな悪いですよ…!」

遠慮する龍一君に、ロークは首を横に振る。

「いつも、泉坊ちゃまがお世話になってるお礼と、皇人にも良い友人が出来たお礼です」

「龍一君、家族と是非一緒に食べてよ」

僕が言うと、龍一君は頷いて再びロークを見る。

「ロークさん、すみません
ありがとうございます」

「龍一様、またいつか手合わせしましょう!」

「はい、是非!」

皇人も、龍一君を見送りに来ていた。

「龍一様、良ければ駅まで車で送りますよ」

「いや、そこまでしてもらうのは…。」

「ここまで来てもらったのは、俺がお願いしたからなのでそれぐらいさせて下さい」

「わかりました
本当に、ありがとうございます」

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