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こうして、龍一君はロークが運転する車で駅まで送ってもらう事になった。

僕も、ついでに着いて行く事にした。

◇車の中◇

「あの、ロークさん」

「はい、何でしょう？」

ロークが、車を運転して数分が経って信号待ちしてる時に、龍一君がロークに話しかける。

「俺の他にもう１人、いつも泉と３人で一緒にいる友達が居てるんです
その友達にも、富崎家の事とを話すのは駄目ですか？」

「龍一君…。」

「申し訳ありませんが、それはお辞め頂きたいです」

龍一君の質問を、ロークは申し訳なさそうに言って応える。

「龍一様には、悪岡悪蔵達と皇人達や泉坊ちゃまのやりとりを見られたのと、坊ちゃまを助けて頂いたお礼として事実を教えたんです」

「……。」

ロークの話を、黙って聞いている龍一君。

「本来なら、龍一様にも教える事がなかった事実です
龍一様に教えたのは、さっき言った２つの理由と仕方ない状況だっただけなんです」