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好きな人が1人から2人に!

第4章 ~苦悩する2人への恋~

「今日は、告白し損ねたけどいつか絶対…。」

泉に、自分の思いを伝えるぞ…!

泉が、ロークさんに好意を抱いてても関係ない。

振られる覚悟で、告白するだけだ。

◇富崎邸1階・大浴場◇

-泉視点-

「うぃ~、五臓六腑染み渡るねぇ~」

「ははは、泉坊ちゃま!
おっさんになってますよ♪」

この日の夕方過ぎ。

僕は、ロークと皇人と3人で風呂に入っている。

「泉坊ちゃま、富崎家の跡取りともあろうお方が―――――」

「もう、ロークは姑と小姑か何かなの?
跡取りだろうと何だろうと、人様に迷惑かけてるわけじゃないし
他の人の前では、ちゃんとしてるから今ぐらい素の自分を出すの良いじゃん」

毎度のロークの説教を遮り、僕は自分の気持ちをロークに言った。

「坊ちゃま!
普段からちゃんとしませんと、他でもいつかボロが出てしまいます!
俺は、坊ちゃまの為に言っているのです!」

「ぷぅ~」

続くロークの説教に、僕は頬を膨らませる。

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