21年愛~これからもずっと
第1章 リアル1章 にの目線
あの日の事をぼんやりと思い出す。
仕事から、疲れて帰ってきて
チビチビ酒を飲みながらね……
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楽屋の風景が頭に広がる。
翔さんと仲良さそうに喋ってるまーくん。
さっきから、やたら笑い合って視線を絡ませながら
キャッキャッキャッキャッ騒いでるのが、
段々耳障りになるくらいに。
普段の何にも変わらない風景。
横にいる大野さんは、こんな中でも
身体を縮めこんで寝てるし。
潤くんは向こう側のソファーで台本読んでる。
俺はいつものゲーム機を握ったまんま、
あっち側にいる翔さんとまーくんがやたら
気になって……
さっきから、貧乏揺すりが止まらない。
大野さんが、起きるんじゃないかってくらい
カタカタ揺すり続けていた。
そんな、俺の事なんか視線に
入らない二人は。
チラッと見ると、何をやってんのか
二人。
翔さんが相葉さんに覆い被さられて擽りあいっこ
みたいな事して、キャッキャッ騒いでる。
……。
カタカタカタカタ
揺れる、俺の膝。
心の中にモヤモヤした感情が芽生える。
と、同時に目の前の二人に
ニ「ちょっとうるさい!」
って気付いたら吠えてた。
一瞬。
シーンとした楽屋。
次の瞬間。
立ち上がった俺は。
気付いたら楽屋を飛び出していた。
大きなドアを締める音が響いた。
……あぁあ
やっちまったなぁ……