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21年愛~これからもずっと

第1章 リアル1章 にの目線



相「にのぉ~」


長い廊下を急ぎ足で歩く俺のだいぶ後ろから
まーくんの声が聞こえて。
 
一度立ち止まる。

けど、またすぐスタスタまーくんを無視して
歩き続ける俺。


……何よ。


追いかけてなんか来んなよ。

あんたが、追いかけてくる理由なんてないだろ?

俺が、勝手に怒鳴って出てきてしまったんだから。

二人は悪くない。



……。



でも、無性にイライラしてしまった。

声に、態度に出してしまうくらい。

じゃれ合ってただけのまーくんと翔さんに。


……バカみたい。




やっぱ、現在(いま)思い返してもさ。


まーくんにあんな態度ばっかり取ってたのはさ。


俺じゃなくて、他の奴と楽しそうに笑っている
あいつを見るのが、面白くなかったんだ。


なんかさ。

ファンの子らが名付けて
ネットなんかでも俺の名前入れると、
ワードとして出てくるアレ見た時は、


「はっ?」


って思ったけど。


このネーミングを付けた、どこぞ知らないお方にも
なんとか賞をあげたいって。
俺を上手いこと例えたこの、


「嫉妬宮」


マジで、スゲェネーミングセンスだよね?



まさに、それ。


俺のあの状態にピッタリのあだ名よ。



……。



更に酒を煽りながらさ。

続きをぼんやり思い出す。


はぁ……


小さなため息なんかついてさ。


あの頃の相葉さんを想う……





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