
道о明日に繋がる光
第12章 *はるー01
『名前なんつーの?』
「…吉川はる」
『ふーん、はるちゃんか
俺、誠でいいから』
「あたしもはるでいいよ」
重い空気のなか
淡々としゃべる
『いつもこんな遅くまで
遊んでるの?』
「最近わね…」
『そっか』
沈黙が続く
なんかしゃべってよ…
『飯くった?』
「え、まだだけど…」
『ぢゃあ行くか』
車で移動中
あたしわ誠を
じっと観察してた
『俺の顔に
なんかついてる?』
「え、いあそうぢゃないけど」
『なんだよ』
照れ臭そうにクスッと笑う
横顔がすごく可愛くて
話していくうちに
ちゃんと分かっていく
誠わ秀ぢゃない
もっともっといい人なんだ
