ココロノソラ
第32章 キョウシ 。
「はい、水 。」
「ありがと」
かずに水を渡してプシュッとビール缶をあける
「おいしそ...ビール」
「お前にはまだ早いよ」
「あと、2年だもん」
ソファーで俺の膝に座るように身体を預けて終始リラックスする。
「かずは卒業後どうするの?」
「大学に行く。」
「へぇ、大学か。数学得意だもんな」
「俺ね、教師目指してるんだ。」
「知らなかった...」
「翔のあと追っかけて頑張ろっかなって。
いい教師になりたい。だから...」
「だから?」
「夢叶えるまで一緒にいてほしい...」
「なにいってんだ、その先もずっと一緒にいてやるよ。」
「ふふっ、恋愛ドラマみたいなセリフ」
「う、うるせぇ...とにかく!
俺はお前を離す気は無いの!」
「ありがとうね、大好きだよ、翔 。」
夢に向かって新たな一歩。
fin.