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ココロノソラ

第35章 恋は忘れられない香りばかり


N side


やっばい。こんな時間だ。

もうすぐ…



「にのちゃぁぁぁぁん!!ただいまぁ~!

っいってぇ!」


時すでに遅し。
ベッドメイキング中に帰ってきてしまった。


「帰ってきて早々うるさいです。後、邪魔です。避けて下さい。」


「冷たいなあ~」


「……それと、おかえりなさい…」


「ふふっただいま!」


「会社の取引の件大丈夫でしたか?」


「大丈夫!ばっちし!」


「それは何よりです。お風呂の支度して参ります。」


「ああ!待って!」

「はい?っ…!」


首には手が回っており目の前には雅紀さま愛用のペンダントが至近距離にある。

勘弁して下さい。いちいちドキドキします…。


「充電完了!いつもありがとう。好きだよ。にのちゃん。」


「いえ…」


私の恥ずかしさなど知らずにニッコニコの笑顔で部屋を後になされた。


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