ココロノソラ
第35章 恋は忘れられない香りばかり
「雅紀さま。バスローブとその他着替え置いておきますね。」
内湯が2つに固定シャワーが3つ。
ホテルの大浴場と思わせる大きな風呂に自分の声が響く。
「ありがとー!」
頭が泡だらけのままこちらを見る姿に少し笑ってしまった
間もなくしてバスローブ姿の雅紀さまが
リビングに戻られた。
「あー気持ち良かった。ねえ、にのちゃん今日は飯食わなくていいや。ちょっと寝たい。」
「左様でございますか。ではゆっくりお休み下さいませ。」
「にのちゃんも来て欲しいの。」
「寝室のほうにですか?」
「うん。」
「そういうことですか。分かりました。」
貴方はほんっと罪な男。