ココロノソラ
第36章 Black 上司。 2
M side
「はい。ストップ。今何時でしょう?」
「18時57分です…」
「忘れてない?19時から…」
「特別指導ですよね。」
「せーかい。でもね、今日はねいつものとこじゃないから。先行ってて。」
車の鍵をぽんっと投げられたのをキャッチする。
あの日から1ヶ月が経つ。
ただただ身を任せてきた。
最近は本気なほうの忙しさで特別指導を回避出来ていたというのに大きい取引が終わってしまったからには諦めるしかない。
そんなに広くない会社。きちんとリスクも考える。だから大野さんの家で行なわれることもあった。
「お待たせ。いこっか。」
わしゃわしゃと髪を撫でられて車は出発した
「潤くん可愛いねえ。あ、止まったらぶっ飛ばすかんね」
部屋に着いて早々時間は経っていないというのに。
「んっ…んんっ…」
この人は飴と鞭が酷い。
可愛いと褒め、好きとまで言うくせにちょっとでも緩んだら首に付いている首輪が絞まる
「そ、上手。潤くんおいしい?」
「お…いしいです…」
大野さんのモノはデカい。苦しすぎる。
「あっ、イきそう」
口内に広がるもう覚えた苦い味。
満足そうな様子が伺える
「潤、おいで」
ジャラっと繋がれている鎖を持って引き寄せられる。
ちゅっと音を立てて唇が重なった。