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ココロノソラ
第37章 Black 上司 2.5
M side
「驚きすぎじゃないですか?(笑)
それじゃあまるでお化けでも見たみたいですよ」
「そりゃ、お前びっくりするに決まってんだろ…
俺のことを忘れて仕事に集中しろって言ったのはどこの誰だよ」
あの時のことちゃんと覚えててくれたんだ
嬉しい。
「確かに言いましたけど…」
「けど、なんだよ?」
何言われるか分からなく怯えている様子の大野さん。
仕事のことも話すつもりだけど本当に俺は、
「会いたかった。大野さんに会いたくて仕方がなかったんです。」
「…何かもう泣きそうだわ…」
そう言ってぎゅっと抱きしめてくれた。
久しぶりのこの温もり。
「おいで、俺ん家行こう。」
「うん。」
当たり前に繋がれた手が嬉しくて、
ちょっと力を入れたり上機嫌にブランコのように振ったりしてたら
「離れんなよ。」
って恋人繋ぎに変わった。
この人クールにキメてるけど嬉しいんだろうね。
すれ違う人に こいつは俺のだぞっていうオーラが出まくってる。
心做しか顔も赤い。照れと喜びが混じりまくってんだろうな。可愛い。
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