ココロノソラ
第37章 Black 上司 2.5
O side
毎日毎日着いて行くのに必死な日々。
何とも俺らしくなくて笑える。
愚痴をこぼせる友人もさほどいなく、
どんどん溜まっていくだけだった。
「面白くない。」
せめて潤がいたら色々と変わっていたのだろう。
潤がね…
- ちゃんと戻ってくるなら一旦は俺のことを忘れて区切りをつけて戻って来て下さい。待ってます。 -
2年前の潤の言葉がフラッシュバックする。
そうだよ潤のことを考えてはいけない。
一刻でも早く戻るために仕事に集中する。
次の日 久しぶりにオフの日だったので公園に向かった決めているベストのベンチでぼーっとするのが1番の気分転換になっていた。
今日は世間の休日と被ってしまった為、
人がたくさんいた。
案の定お気に入りのベンチも先客がいた。
「仕方ない、帰ろう…」
特に予定もないので真っ直ぐ家に帰ることにした。
何の花かは知らないけどピンク色の花が至る所に咲いている。
おびただしい数の花びらが落ちており、道を作っていた。
花びらの塊を思いっきり蹴ると綺麗に舞った。
その光景は余りにも美しかったので子供みたいに何度も何度も蹴っては舞う花びらを見て楽しくなっていた。
美しいものは気分を上げる。
「大野さん。」
愛おしいものは幸せでいっぱいになる。
「潤、なんでここに…」
「大野さん、もう1年帰国が長引いたっていうのを聞いて流石に会いに来ちゃいました。」