ココロノソラ
第6章 夜の街で。
「どーも、初めてかな?
サトシです。」
「は、はじめまして...」
女の子みたいな声なんて出せないから
小さい声でごまかす。
「お名前は?」
「えっと...潤...子?」
「潤子ちゃんか!
可愛いね。」
サトシ という名前も知れたし
顔もばっちり見れた。
あとはどうするべきだろう...
「っ...!」
「潤子ちゃん、凄い綺麗な顔してるねぇ。
唇も良さそう。」
そう言って顔や口に触れる。
ゆっくりと唇が近付いてくるのに気付き
慌てて阻止する。
「ん...?キスしないの?」
「いや、あの...」
もう嘘も限界が近づく。