ココロノソラ
第21章 運転手と。
S side
「 翔様、おかえりなさいませ。」
「ただいま。その翔様ってやめてくんない?」
「私は翔様にお使えする運転手ですから。」
「真面目だなぁ。」
俺の専属の運転手である二宮和也。
毎日毎日” 翔様 ” って正直疲れるから
二宮にはそう呼んで欲しくないんだけど、、
「 翔様、今日はそのまま帰られますか?
次の予定は何もないですし、お父様もまだ会社におられるみたいですが。」
「 父さんまだ帰ってないんだ。
それじゃあ帰るよ。」
家に父さんがいると見合い話ばっかで
うんざりするし今日はいないんだったら
ラッキー。
「かしこまりました。」
家に向かって車が走り出した。