ココロノソラ
第21章 運転手と。
車中、会話はほとんどなくて
俺は二宮の横顔をぼーっと見ていた。
カッコいいなって思いながら。
「ねぇ、二宮。何で俺がお見合いしないと思う?」
「 ...決められた人と結婚したくないとかですか?」
突然出した質問に少し考えながらも答えた。
「 そうだね。俺、好きな人いるんだ。」
「...知りませんでした。
お父様にお伝えになられるんですか?」
「 んー。まだ言わないよ。
付き合ってもないんだから。」
「そうですね。」
そう言っているうちに家に着き駐車場へ。
車が止まった後、すぐに二宮が降りて
俺のほうのドア開けた。