テキストサイズ

ココロノソラ

第22章 運転手との一線。


S side




「では今後ともよろしくお願いします。」








やっとクライアントと取引が終わり
帰宅出来る。






「もしもし、終わったよ。
うん、分かった。」





数分すると運転席にスーツをカッコよく着こなしいつ見ても惚れる人がいる車が目の前に止まる。




「ただいま、かず。」



「翔さんおかえりなさい。」






あのお互いの恋が結ばれた日から
1ヵ月。






迎えがくるこの車の中だけは
”かず ” ” 翔さん” と呼び合っている。




「今日の取引はどうでした?」





「それがさぁー何かあっちしつこくて
結構長引いちゃってもう勘弁って感じ。」







「ふふっ、それはお疲れですね。」




何ともない会話がほっこりする。
かずもよく笑顔を見せてくれるようになったし。




結構恋人として順調だけどアレだけが
まだなんだよなぁ…。




「かずさ、この後って何かある?
そのまま家戻るだけ?」





「そうですね。
特にお父様からも仕事は頼まれてませんから。」





よしチャンスだ。





「じゃあさ、この住所のとこ行ってくれない?」





住所を渡した紙を渡した。




「ここですか...
分かりました。」






そうして出発した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ