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貴方だけを愛してる

第9章 漂う闇は果てしなく

嵐として活動を始めて少し経った頃気付いた違和感

元からニノは人懐っこくてどんどん人の輪に入っていくタイプで

だから知らないスタッフさんや大人達とも交流があったりもした

N「あーお久しぶりです!」

ドラマや舞台、1人での活動で出演したバラエティもあってニノは嵐になる前からたくさんの大人に囲まれていた

俺もジュニアの頃からドラマや映画も出させてもらったし舞台だってニノや松潤と一緒に出たりした

でも人見知りの性格が災いしてスタッフさんたちとはあまり交流できなかった

だからニノがスタッフさんたちと話してるのを見ると複雑な思いをした

その中でも数名なんだかニノとの距離がおかしい大人がいた

S「ニノは本当に人誑しだな(笑)」

人誑し?

たしかにそうだろう

スルッと懐に入っていく

あの可愛い顔でニコニコ笑いながら甘えてどんどんいろんなことを要求していく

なのにそれを「まったく」と笑いながら受け入れていく大人をたくさん見かける

それにしても…

A「…なんだかあの人…ニノと距離近くない?」

S「え?そう?」

A「うん…ベタベタ触ってる…」

M「ニノが触ってんじゃないの?ボディタッチ激しいじゃん」

A「ん…あれは違う…なんか…」

O「違和感?」

A「うん…なんか違う…」

S「そうかなぁ〜?」

拭いきれない違和感

なんだろう?

どっかで見たような…

O「気になるんだ?」

A「うん…なんか…違うの。どっかで…見た気がする…気持ち悪い」

O「あーばちゃんが気持ち悪いって言うなら…気をつけるか」

A「…でも気のせいだったら…」

O「間違っててもいいんだ。失礼ない程度に気をつけて見てりゃいいんじゃね?」

S「リーダーがそう言うなら…少し探ってみる」

A「え!?」

S「相葉ちゃんが気になっててリーダーが気にしようって言うなら何もないように探ってみるよ。何もなければ良いんだし、あったら排除すれば良い」

M「排除って…」

S「物の例えだよ。相葉ちゃん、何か気になったら教えて?」

A「うん…ありがと」

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