テキストサイズ

貴方だけを愛してる

第9章 漂う闇は果てしなく

それからリーダーとリーダーから連絡を受けた翔ちゃんがスタジオに駆けつけてそのまま隠れるように病院に向かった

俺の腕の中でぐったりと眠るニノは真っ青で目の下には薄っすらとクマが見えた

S「結局いたのは一人だけって事?」

A「たぶん…俺が見たのは一人だけだった」

助手席に座ったリーダーは考え込んだまま黙ってる

運転してくれている翔ちゃんはどうにか事態を把握しようと頭をフル回転させてる

S「事務所に報告した方が良いよね?」

A「でも…なんて?」

S「そりゃ…」

O「ダメだ」

S「え?」

O「まだダメだ。ニノから話を聞かない限り事務所にはまだ言わない方が良い。合意の上だったら…ニノの立場も悪くなる」

A「そうだね…」

まだ俺たちは何も知らない

知ってるのはニノがアイツとスタジオ横にある素材庫でSEXしてた事だけ

ニノは「助けて」と言った

でも脅されてたのかどうかは分からない

まだ…何も分からない

O「とにかく今はニノを先生に見せよう。判断はその後だ」

S「…そうだね」

ぎゅっとニノを抱き締める

いつからこんな事をしていたのか

ニノが目覚めなきゃ話ができない

体も…ちゃんと診てもらわないと不安だ

O「今はとにかく騒ぐな」

こんな時のリーダーはやっぱりリーダーで頼りになる

A「ありがとう…リーダー」

リーダーの言葉で落ち着きを取り戻す

1つずつ問題を解決していこう

ストーリーメニュー

TOPTOPへ