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貴方だけを愛してる

第8章 暗い海

幸い骨に異常はなく打ち身で済んだ

「まったく…気をつけなさいよ?」

N「はーい」

打ち付けた肩も腰も痛い

でも…

N「じゃ、僕レッスン行くね」

「嘘でしょ!?無理よ?」

N「だいじょーぶ。来てくれてありがと。いってきまーす!」

「和くん!?」

止めるお母さんを振り切って駅に向かって走り出した

だってレッスンは楽しい

踊る事も歌う事も目立つ事もあんまり好きじゃないけど、あの場所は楽しい

僕の知らないことがたくさん待ってる

楽しい刺激がたくさん待ってる

だから

N「こんな怪我ぐらいじゃ休みませんってね」

打ち身に響いて痛いけど走ることを辞められない

痛みより楽しいが先走る

だって

あそこは自由だ

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