私と飼い主のはなし
第3章 初めてのおつかい
「天気、いいなぁ…」
天気予報では雨って言っていたから歩いて学校まで来たけど、こんなに天気がいいなら自転車でくればよかったなあ、と思うけど
自転車に乗ってしまったら風でスカートがめくれたら丸見えじゃないか、と首を横に振ってさっきの考えを打ち消した。
徒歩で近くのドラッグストアまでは15分くらい。
そこから家まで10分くらいだから案外すぐかもしれない。
家についたら、一週間ぶりのオナニーができる…
風があそこにちょくせつ当たって無意識にきゅんっとなってしまった。
《今学校が終わったので命令通りに下着を全部脱いでドラッグストアにむかっています。
トイレで見たとき、乳首は透けてなかったから良かったけど、下着を履かないで外を歩くなんてなんだかとても恥ずかしいです。》
メールを隼人さんに送る。
隼人さん…
彼は私の事を沢山知っているのに彼のことは全然知らない。
いったい何歳なんだろう?
どんな顔をしている?
彼女はいるのかな?
…彼女がいたら私なんかとこんなやりとりをしてていいのだろうか?
でもきっと、私より歳上だよね
(隼人さんのこと、知りたいな…)
出会って一週間ちょっとしか経ってないのに私はこんなに隼人さんの思い通りに動くペットになっている。
こんな出会い、なかなか無いよね。
ぽつり。
そんなことを考えていると頬に何かが当たった気がした。それが雨だと気づくのはすぐだった
ぽつり、ぽつり、
「…やだ、傘…学校だ」
やっぱり天気予報は当たってたんだ。
油断して学校に傘置いてくるんじゃなかった…と後悔するけどもう遅い。
小雨だった雨もすぐに大粒に変わり地面をすぐ濡らしていくほどの大雨になって行った
もう身体はべしょべしょだけど、これ以上濡れないように走って私はドラッグストアに向かった。