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大型犬との同居~Sequel Of Story~

第4章 ~続くすれ違い~

「ねえ、爪切達と何話してたんですか!?
俺の事で、何か言われたんですか!?」

爪切達、どういうつもりだよッ!

小太郎さんに近付いて、何がしたいんだよ…!

「……何で、大喜君に言わないといけないの…?」

「えっ?」

小太郎さんの表情が、見る見る怒りに変わっていく。

「大喜君に、人の事を詮索する権利なんてないよ!
爪切君達の事を、僕が聞いた時に関係ないって言って教えてくれなかったじゃないか!!」

「ッ!?」

俺は初めて、小太郎さんに怒りをぶつけられて驚いてしまう。

「自分が聞かれた時は、関係ないって言って答えてくれなかったクセに!
人に関係ないって言われて、しつこく強要するって自分勝手すぎるよ!!」

「あっ…。」

小太郎のさんの目から、涙が零れ始めていた。

「う…うっ…うぅぅっ…。」

「こ、小太郎さん…。」

小太郎さんが、怒りながら涙を流しているのを見て、何とか冷静になれたけど遅かった。

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