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貴方の涙は俺が拭くから ON

第10章 吐き通せなかった嘘3 智



「嫌いだなんて・・・言ってねーよ・・・ガキ」
「・・・・・・っ、・・・」


肩がじわっと温かくなる
声を出さずにニノが泣いてんだ

俺はずっとその髪を撫でながら

「嫌いだなんて・・・言ってないだろ」

ただ、そう繰り返すことしか出来ず

心の中では

“あ~・・やっちゃったなぁ・・・”

なんて思ってたんだ


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