
貴方の涙は俺が拭くから ON
第19章 忘れられない過去1 智
「げほっ・・」
痛い
苦しい
息が出来ない
丸くなって身体を守りたいのに
俺の身体を押さえつける手足がそれを許さない
「静かにしてないと もっと痛い目に遭うぞ」
視界を奪われたまま、次にまたいつ殴られるのかわからない状況
勿論こんなの初めてで 恐怖心に身体が強張る
気が付けば、後ろに何か押し当てられていて
固いものが少しずつ身体にめり込んでくる感覚
「やっ!」
全力で拒もうとしてるのに
ソレは力づくで俺のカラダを押し開こうとする
