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貴方の涙は俺が拭くから ON

第19章 忘れられない過去1 智



痛い
痛い
やめろ
誰か 助けて


大声出そうとしても さっき殴られた恐怖で
身体が動かず 声も上手く出せない

まさかとは思うけど このままヤラれて
その後 殺されちゃうってパターンじゃないよな?
と 絶望的になったその時



ドアが開く音が聞こえ、
狭い視界からも 部屋の中が明るくなったのがわかった


「お前ら、何してんだ!」


低く潜められた、でも怒りに満ちた声

その声と供に、俺の身体は解放された


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