
貴方の涙は俺が拭くから ON
第19章 忘れられない過去1 智
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助けてくれたのは 事務所でも上の方の先輩で
俺達の住んでる部屋の隣の部屋に住んでいて
後輩たちの生活に 目を配る役目をしてくれてる人
原が居なくて俺だけの部屋に
2人が泊まり込むことに不審を抱き
物音に気を付けてくれてたそうだ
あぁ・・・道理で
あんなに早く 合鍵を使って 入って来れたはずだ
なんてことを考える事が出来たのは 随分後になってからで
その時はまだ 呆然として
「そうですか・・・」
なんて言うのが精一杯だったんだけど
